いかにして私はコーヒーにハマったのか
コーヒーは元々今ほど好きなものでもなく、ネスプレッソのようなものでインスタントにカフェラテのようなものが飲めれば満足だったのが、ある頃がめっきりコーヒーを淹れることを含めて、コーヒーが趣味といえるほどにはハマるようになった。
きっかけはツクルバ
10月に転職してしまったが、2017年9月までの2年間はツクルバという会社に勤めていた。
場作り、あるいはモノづくりに関わる人たちが多く働くこの職場では、いろいろな趣味を持つ人が多い。街歩きや、ごはん、酒、あるいは自転車、サーフィンのようなアクティビティもある中で、あるエンジニアがコーヒーを好んでいた。
彼は前職の仕事で、カリタというコーヒー器具のメーカーと案件などを対応しており、その縁でコーヒーを淹れるようになったのだという。そのときはまだ自分もペーパーフィルターでコーヒーを淹れるというような経験はなく、なかなかそれらしく淹れる難しさに歯がゆさもあり、面白さも覚えた。
しかしただこのコーヒーを淹れるという行為を経験したことがハマった理由なのではなく、ハマった理由はコーヒーを淹れる空間にあるのだと思う。
コーヒーを淹れると人が集まる
中目黒のツクルバのオフィスには小さなキッチンがある。中目黒の前は青山のあたりにオフィスがあり、そこにはキッチンと呼べるほどのものはなかったが、中目黒に移転してからそういう場所が生まれた。
キッチンはエントランスのすぐにあり、またオフィスの各部署のエリアの中心にある。そのためキッチンあたりでなんやかんやと人が集まり、ごはんを食べながら、誰かのお土産を食べながら雑談をしていれば、そこに人が集まる。
そのような場所でコーヒーを淹れるという行為をしていてば、人がなんとなく寄ってくる。ツクルバはまだまだ小さな会社ではあるが、人も増え、なかなか部署を横断して話をする機会も減っていた。(それでもたぶん他社よりはクロスオーバーする機会も多いほうだとはおもうが。)
しかしコーヒーを媒介にして、ちょっとした雑談がそこではじまる。このときには「土日なにしてた」とか雑談にすぎない会話をすることもあるが、なんだかんだ仕事の話もする。当時僕は中のエンジニアとして、不動産仲介のエージェントスタッフ向けのツールをつくることも多いので、ゆるくそのヒアリングをしたりなんかもしていた。そこでのアイデアが何かを生み出すこともあったし、もちろん仲を深めることもに繋がった。
元々ツクルバに入るきっかけでもあった「場作り」というのは、この10年近く自分の中でも大きなキーワードになっている。それがたまたま同僚のエンジニアから教えてもらったコーヒーというものをきっかけに「場」というものが素晴らしいものだと感じさせてくれたこと、それがコーヒーを好きでいられる理由なのだとおもう。
コーヒーの魅力はいろいろ
場を生み出すツールとしてのコーヒーが好きであることは前段に書いた通りだが、自分で淹れるのにハマるとどんどんハマってしまった。
何よりも心地よいは、豆から挽いて、その挽きたての香りを一番最初に嗅ぐことができる。そしてお湯をいれてみれば、そこに経つ香りも最初にたっぷりと嗅ぐことができ、このアロマで心は安らぐ。
少しエピソードを加えると、数ヶ月前に空咳が長く止まらないときがあった。元々喘息持ちだったり、季節の変わり目に弱ったりと気管支が弱いのだけど、なかなかしんどい思いをした。その頃に会社のイベントでコーヒーをいれることになり、数時間ひたすらコーヒーを振る舞うというのをやっていた。お客さまも多いイベントだし、風邪とかではないとはいえ、咳をゴホゴホしては困るな、とおもっていたところ、まったく咳が出なかった。あとあと調べれば、喘息の発作を押さえるのにコーヒーあるいはその香りが効果があるといような記事も少し見かけたりもしたが、その香りなのか、あるいは精神安定なのか、ともかく自分には最適な薬となった。
さて話を戻すと、その香りの良さなどだけが魅力ではない。ちょっとした要素の違いで味が変わるのも面白い。
豆が煎り方でも違う、産地や農園、育て方でも違う。お湯の温度でもまったく違う。淹れる道具よっても個性の出方が違うし、とにかく奥が深い。
今日はひとまずここまでとし、ちょっとずつ自分なりにコーヒーについて知っていることなどを記事に起こせたらとおもう。
この記事は Coffee Advent Calendar 2017 1日目の記事です。
現時点でカレンダーに空きがたくさんあるので、コーヒーについて何か書きたい人はぜひ参加を!
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