はじめてのラテアート
普段は基本的にハンドドリップでコーヒーを淹れるのが多いが、一応知人に譲ってもらった手動で抽出するマシンやエアロプレスで濃いめに抽出したエスプレッソ(もどき)でラテをつくることもある。
フォームミルクをつくる安い道具でそれらしいミルクをつくり、ラテアートに挑戦するもののまったくうまくいかない。これが腕が悪いのだか、ミルクあるいはエスプレッソの抽出がちゃんとできていないが悪いのかわからないので、ラテアート教室にいってきた。
青山のBLENZ COFFEEへ
BLENZ COFFEEはカナダのコーヒーチェーン。公式サイトをみる限り、青山(青山花茂店)と霞が関の2店舗で、ラテアート教室をやっているのは青山の店舗だけのよう。
ここでは午前午後の部でラテアート教室をおこなっており、事前に予約すれば受けられる。
費用は3,000円で受けることができ、3回ほどチャレンジができるうえに、さらに講師の方の一杯とマフィンがつくので、割りとお得だとおもう。一回あたり6人までというのもあるが、結構人気らしく予約がすぐ埋まってしまい、なかなか予約できなかったがようやく行けることになった。
エスプレッソ、ラテの基本
講習のゴールはハートをつくること。ラテアートの基本としてよくみるものだ。
基本的なエスプレッソマシンをつかった抽出方法も教えてもらう。
ミルクについては素人では難しいので、今回は講師の人がつくってくれる。ミルクについては、甘みを感じる60度ほどで、シルキーな状態なフォームミルクをつくる。ミルクは時間が立つと固まっていくので、すみやかにつくったミルクで描いていくとのこと。
なおコーヒー(エスプレッソ)の方は、良いマシンを使えばしっかりしたクレマ(表面に浮かぶ薄い茶色の泡)ができ、それがあるほうがそこにミルクが浮いてしっかりした形にはナリやすいものの、なくても大丈夫とのこと。
個人的にはこれが原因でうまくいかなかったのだと思っていたが、実際店でもほうじ茶ラテとかでも描けているとのことなので、そこまで重要ではないというのは納得。ともすると、ミルクのほうを安い泡立て器のようなミルクフォーマーでミルクをつくるのほうに限界もあるのか...などと考えつつ、ハートをつくるための所作の話にはいる。
はじめは水でトレーニング
水でイメージトレーニング。何度も繰り返して、それらしい感覚をつかむ。ただ無色透明なので、ミルクが浮き上がってきたときの動作とかは本番でないとわからないので、とりあえず型を身につける。
大きなポイントは3つ。
ミルクはちょろちょろと注ぐのではなく、一定の勢いで、かつ水流の太さも小指くらいを意識して注ぐ。この注ぐ勢いや量に迷いが出ると、完成形が崩れてしまう。
次に仕上げにはいるときに、ミルクピッチャーをカップの口にくっつけつつ、くちばしと表面を5mmほどあけて注いでいくこと。はじめに45度に傾けた状態で注いでいくのだが、それを徐々に水平に戻していくときに、このことを意識する。
最後はハートの先をきれいにするために、フチの外にミルクをこぼしてもよいので、スーッとピッチャーを外に動かす。ここでふらついたり、あるいは端に切れる前に器から外したりすると、いい感じに形ができていてもそれが崩れてしまう。
と、いわれても実践するときには溢れ出そうなカップに焦ってしまうので、手先がふらふらしがちだ。
そしてはじめての挑戦
意外といけた。
正直、才能があるかもしれないと思っていたが、2度目からはわりとひどく、最後となる3度めには、これまたラテアートでよくみるリーフを書きたいとお願いし、簡易的な方法でのコツを聞いてチャレンジした結果。
小麦。
せっかくの機会であったので、チャレンジできたのは良かった。
その後、講師の方が色々なパターンでつくったものを振る舞ってくれた。
なんとも鮮やか。
ハートができるまで1ヶ月、リーフができるまで6ヶ月、ミルクがつくれるようになるのに1年かかったとのこと。なかなか険しい道程。
今回はコツはつかめたので、素材としては不十分ではあるものの、また自宅でチャレンジしてみたい。
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