エアロプレスの魅力

エアロプレスに出会い、そしてハマったきっかけになったのは、惜しくも先日閉店してしまったPNB Coffeeだったとおもう。

いろんな器具を試したが、エアロプレスは今のコーヒー生活に欠かせないものになっている。エアロプレスをまだ知らない人に興味を持ってもらえるよう紹介していきたいとおもう。


そもそもエアロプレスとはなにか

エアロプレスはドーナツ型のフリスビーを開発したエアロビーという会社がつくったコーヒー器具だ。単純にいえば、空気圧でコーヒーを抽出するという特徴のある器具だが、これが実は奥深いというか、素人にも玄人にも好まれる器具になっている。

なぜフリスビーの会社がコーヒー器具を?という話だが、その背景はMediumでのインタビューで語られていた。


営業部のマネージャーの奥さんと話しているときに思いついたんだ。僕がドリップマシンでコーヒーをつくると水っぽかったり不味かったりするときがあって、それにもうんざりしていたんだよね。難しい挑戦になることはわかっていたけどね。まずは、シンプルな手動式のコーン(カップの上に置いてお湯を注ぐ方式のもの)を使って色々実験を始めたんだ。


きっかけはともかく、そこから試行錯誤、とはいえたった40回ほどというのは少ない回数だとおもうのだが、それでこうした器具をつくってしまったのはすごい。

特に大々的なプロモーションをしたわけでもないようだが、口コミで広まり、またAeropress Championshipのような大会をお越し、今や世界中からバリスタや観客が集まるほどにファンが多い。僕もその一人になった。

以下にエアロプレスの良いところをあげていく。


抽出時間が短い

エアロプレスの抽出時間は大体1分から1分半ほどだ。これは作り方、つまりレシピや作りたい味によって異なるのだが、普通のペーパードリップ相当のものを飲みたいとおもえば、1分半ほどで良い。


誰がつくっても味がブレにくい

何グラムいれて、何度のお湯をどのように淹れるか、時間はどのくらいか、などを守れば誰でもおいしいコーヒーが入れられる。


低い温度で抽出できる

お湯の温度はエアロプレスにかぎらず、80度ほどの低い温度で淹れると、苦味よりも酸味や甘みが出やすいので、コーヒーの苦味が苦手、という人にはちょうどいいコーヒーが淹れられる。ただその一方で、少し味が軽くなってしまうようなところがあるのだが、エアロプレスは低い温度でも味は深く感じる。そうしたコーヒーのいいところどりのような味が出せるのは本当に魅力的だ。


掃除しやすい

エアロプレスはシンプルな構造で、注射器のようになっている。筒状であるものの口は広いので洗いやすいし、何よりも粉を捨てるのも簡単だ。

仕組み上、そこに圧縮した粉が固まるので、それを強く押し出して捨てるだけ。


買い求めやすい価格

専用のフィルターと合わせて買っても5,000円かかるかどうかだ。日常的にコーヒーをいれている人であれば、一本くらいは持っていても良いとおもう。

色々なレシピ・手法がある

これがエアロプレスの持つ魅力のひとつだ。

エアロプレスを逆さにして蒸らす、濃いめに抽出してお湯で割る、一度抽出したものを再度抽出する...など非常にHackableだ。

こうした色々なレシピがあるからこそ、チャンピオンシップのような大会では参加者がそれぞれが思う一番おいしい淹れ方を競い合うことができる。

幸いにも、その年のチャンピオンと2位、3位のレシピが大会の公式サイトで公開されている

僕は2014年に優勝した初の日本人チャンピオン、佐々木さんのレシピを参考にしている。(シンプルな淹れ方でおすすめ)

Vimeoなど探せば動画も見つかるので探してみるといい。下記はその佐々木さんの動画だ。

ぜひ試してみてほしい

本当に淹れ方の幅も広く、面白い器具なのでこの記事をきっかけに試してくれたら嬉しい。



Coffee Advent Calendar、まだまだ日程あいているのでぜひ!

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